国試受験生の悩みで多いのが「バイト」です。
いくら国試だからと言っても生活するためにはお金必要ですよね。
たとえ実家で生活していてもお小遣いは欲しいし。
受験生だけどアルバイトがしたい…
でも周りからは反対される…
そんな人は本当に多いと思います。
今回は私自身の経験と、たくさんの学生を見てきた経験から、バイトに関してのお悩みにお答えします!
バイトはしちゃダメなの?
最初に結論です。
バイトはしていいです。
バイトをしながら合格する人なんてたくさんいます。
逆にバイトしないで落ちる人もたくさんいる。
結局は勉強する時間を確保できるか、勉強するときとバイトする時のメリハリをつけられるか、が大切です。
バイトはいつまで続けていいの?
アルバイトの状況、自身のアルバイトへの印象で分けて考える必要があります。
夏(8月くらい)の前までにやめた方がいい場合
- 上司に怒られてストレスが多い
- バイトから帰ると疲れて寝てしまう
- バイトの時間帯が様々で生活リズムが崩れやすい
- バイトが楽しくて勉強よりもバイトが優先になってしまう
- 深夜帯のバイトが多い
- 給料がいい
こういう状態だと、国試の勉強よりもバイトの優先順位が高くなりがちです。
これでは、合格が遠のきやすいので、夏前までに区切りをつけた方がいいでしょう。
年明け前までにやめた方がいい場合
- 上司が国家試験受験に対して理解してくれて、シフトの都合をつけてくれる
- 3ヶ月間バイトをしなくても生活に支障がない
- 勉強しないといけない、という焦りが出てしまう
- 辞めてもいいし辞めなくてもいいな、と思っている
- この時期までの模試の成績がイマイチ、もしくは、成績に関して不安がある
この場合は、一度区切りをつけるといいでしょう。
2ヶ月間集中できると合格率は飛躍的に伸びます。
辞めなくてもいい場合
- 上司が国家試験受験を優先したシフトを組んでくれる
- バイトが素晴らしい息抜きになる
- 経済的に働きたい、働いていた方が精神的にも安定する
- 成績が合格圏内にある
- バイトをすることで生活リズムが崩れることはない
こういう状況の時は特に辞める理由はありません。
好きなペースで働きましょう。
やらない方がいいバイトってあるの?
賛否両論ですが、「介護職」はおすすめしません。
理由は主に3つ。
- 体力的にきついことが多い
- 夜勤があることが多い
- 医療、介護の現場を知った気になる
勉強する体力や時間的余裕がなくなることが多いです。
さらに、専門分野の問題に対して謎の自信が湧苦ことがあります。
「普段から臨床見てるんで〜」という言葉が出てきたり、考えが浮かんだら要注意です。
介護の現場とリハビリ(作業療法、理学療法)の現場は異なります。
専門分野の問題のイメージが湧く、専門分野の問題が解けるようになると考える人がいるようですが、期待しないでください。
介護職の経験の国家試験の問題は直結しません。
リハ助手は?
たまにあるのが、リハ助手はどうなんですか?という質問です。
これに関しては職場の理解度が大切になります。
- 勉強時間を勤務時間内で確保してくれる
- 勉強を教えてくれる指導者がいる
- 勉強状況や模試の結果を報告する制度がある、等
以上のような状況があれば、リハ助手の合格率は高まります。
ただし、こういう職場は珍しいので、あまり期待しないでください。
おすすめのバイトってあるの?
おすすめは「コンビニ」です。
時給が安いことは多いかもしれませんが、絶対的おすすめNo1です。
理由は主に3つ。
- 家に近い
- 慣れるとストレスが少ない
- 時間通りに始まって時間通りに終わる
勉強とのメリハリがつけやすいんです。
なんだかんだで受験生の最大の目的は国試合格です。
そのためには、アルバイトが生活の中心になったり、精神的な負担を高めるようなことは避けるのが無難です。
コンビニのバイトは、比較的負担が少なく済むと考えることができます。
バイトをやらない方がいい理由って何?
人って、怠惰な生き物なんです。
この事実を忘れないでください。
そして、人は認められたい生き物です。
これも忘れないでください。
アルバイトは怠惰で認められたい人を惑わすから、やらない方がいいと言われます。
雇う側から見たアルバイトの存在
ひどい言い方ですが、アルバイトは、企業にとっては都合の良い存在です。
慣れるまでは指導が必要ですが、ほとんどのアルバイトは慣れれば指導することが減ります。
少しの時間をかければ、最低賃金でも雇うことができるにも関わらず、重要な労働力になります。
そんなアルバイトは雇う側にしてみれば大切な存在ですから、優しく大切に扱われるようになります。
アルバイトから考えるアルバイトの存在
アルバイトをすると働いた分のお金がもらえます。
いわゆる時給です。
アルバイト経験者であれば、時給と働いた時間を計算して月々のお給料を計算しますよね。
お金、という欲しいものを手に入れる手段が手に入るんです。
さらに、職場からは大切にされる。
仕事は慣れてきて怒られることが少なく、ストレスは減るし、働き手として認められる。
職場によっては人と話すことができていい息抜きになって楽しい。
お金と居場所が与えられる、心地よい環境がアルバイトの環境になります。
生活リズムの崩れ
バイトで生活リズムが崩れるのは、よく聞く話です。
- 居酒屋
- 宅配倉庫
- 夜のお店
- 介護の夜勤
- 深夜シフトのコンビニ、等
このような、深夜帯にシフトが入りやすいバイトは生活リズムを崩す要因になりやすいです。
生活リズムの崩れは思考の乱れにつながります。
成績が上がらない要因になるのでお勧めしません。
バイトをやらない方がいい最大の理由。仕事が楽しくて…
バイトを本職にしたくなる。
これが最大の敵です。
バイトをするとお金がもらえる、認められる、居心地がいい。
苦労して辛い思いをして、国家試験合格を目指すことが馬鹿らしくなる。
こうなるのが一番怖いんです。
人は怠惰です。
認めらるのも好きです。
人の習性に漬け込んでくるのがバイトの怖いところです。
本当の目的はなんでしょうか?
なんでアルバイトをしたのですか?
この点を忘れないで今一度振り返りましょう。
これを忘れず、行動ができれば、どんな状況でも大丈夫!
「国家試験に合格する」こと。
これを忘れなければ、どんなバイトを、いつまでしていても、大丈夫です。
いろんな人がいると思います。
私自身も国家試験の前日までバイトをしていました。
私の場合、理由は経済的な問題です。
それでも合格できました。
国試直前までバイトをして合格した学生をたくさん見てきました。
経済的な問題の人もいれば、自分自身の精神的な落ち着きを得るため、楽しいからという人もいて、理由は様々です。
合格した人はみんな、「国家試験に合格することが一番大切である」ことを忘れません。
これさえ忘れず、行動することができれば、大丈夫です。
合格できます。
ここまで読んでくれた人の中には、バイトをする不安と、バイトをしない不安の間で悩み、苦しんでいると思います。
大丈夫です。
合格するという目的から外れなければ、大丈夫ですよ。